コンシェルジュ・サービス

ヨーロッパ漫画の父? ギュスターヴ・ドレの絵画展


49orsey gustave dore

年中イベントや展覧会が盛り沢山のパリ。いつ行っても飽きないのがいいところなのですが、量が多過ぎてこまめにチェックをしておかないと、見逃してしまうのがパリの唯一の欠点。先日、ゴッホの展覧会をご紹介しましたが、その影で忘れがちなギュスターヴ・ドレの展覧会を今回はご紹介します。5月11日までですのでお見逃しなく!

ヨーロッパ版漫画、バンド・デシネの父とも言われ、19世紀にフランスだけでなくヨーロッパで名を馳せたイラストレーター、風刺画家のドレ。

ダンテの神曲やラブレーのガルガンチュア物語、イギリス版の聖書、バルザックやユーゴーなど当時のベストセラー作品の挿絵を多数手がけた彼のイラストだけでなく、油絵や版画、彫刻など多数展示さています。

まずは、彼のデッサン力に感嘆!人物の特徴を的確に捉え、誇張してユーモラスに描いた彼の作品は、じっくり見ていると当時の生活や描かれている人の性格、言葉などまで想像できそうなくらい現実味があるのに人間味があり親しみがわきます。驚いたのは油絵や水彩画の才能で、山好きの彼が描いた山々の油絵は静謐な美しさ、そしてアクセサリーやドレスの細部まで見事に表現した優雅な貴婦人たちの絵は「華麗な少女漫画の世界!」と見蕩れてしまいました。

後の時代の映画にも影響を与え、彼が挿絵として描いた世界をもとに映像化した作品の抜粋も鑑賞できます。彼の絵の写実性と構図が素晴らしかったからでしょうか?写真の技術がない時代の資料として、利用されたのでしょうね。

また、有名なメリエスの「月世界旅行」の月の絵も、彼の絵からインスピレーションを受けていたようですね。イラスト、絵画、版画、彫刻と、多彩な才能を惜しみなく発揮し、量産したマルチアーティストの世界を存分にお楽しみください。

Gustave Doré L’imaginaire au pouvoir

開催期間:5月11日(日)まで
開館時間:9:30-18:00(木 21:45まで)、5月1日・月休
入場料 : 11€