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ちょっと一息、街中文学ブレイク〜無料短編配布マシーン〜


まだまだ不安定な気候の3月。

公園の花が咲き始め、春が来た!と感じる者の、3月はやはり侮れません。

先日20度近くまで上がったので、「お、そろそろコートとおさらばかな?」なんて思っていましたが、今週は10度ちょっとの日が多く、太陽もまだまだゆっくりしたいのか、なかなか顔を出してくれず、朝晩は冷え込むのでまだまだ衣替はできません。

ちなみに、フランスには、En avril, ne te découvre pas d’un fil.(4月には糸一本たりとも脱ぐべからず)という言葉があり、5月までは衣替えはできません。

というか、そもそも夏でも結構ひんやりしていたりするので、日本のように衣替えはしませんが、せめてコードだけでもクリーニングにまとめて出したいところです。

さて、そんなわけで、普段は自転車派の私も公共交通機関を結構使うことが多くなりましたが、そのおかげで発見した駅やバスの粋なサービスをご紹介します!

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まずは、フランス各地に100以上、パリ市内にもリヨン駅やオーステルリッツ駅などの国鉄駅など5カ所に設置されているという物語や詩の無料配布サービス。

Short Édition という、短編専門の出版社が考案した物語の無料配信マシーンで、1分、3分、5分で読みきれる巻物がプリントされます。

配布される作品の殆どは(まだ)無名の作家が書いたもので、隠れた才能を発掘し、読書の楽しさを味わってもらいたいという試みだそうです。

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さて、こちらのマシーン。オーステルリッツ駅のホームで発見し、せっかくなので、1分、3分、5分と全部いただいてみました。

まずは、ボタンを押すとペロッと舌を出すように出てくる巻物。
当たり前ですが、1分はペロッ、3分はペロ〜リ、5分はくるくるくる〜っと、長さが違います。

ちなみに、私は1分のは2分で、3分のは6分で、5分のは、、、恐らく15分以上はかかりそうなので後のお楽しみとしました(笑)

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ものによるかと思いますが、読後の感想は、映像だと1分でも結構な情報量があるので、一つの物語を伝えることもできますが、文字だけだと難しいな、、、というのが正直なところ。

私のフランス語の理解力の問題もあるかと思いますが、イメージとしてフワ〜っと頭に浮かんだと言う程度でしょうか。

ただ、その超短編からその背景を自分なりに想像して広げていくという楽しみもあるだろうな?とも思いました。

1分という目安はフランス語がネイティブの方を基準としているのですが、外国人の私たちにとっては、超超短編、、、全単語辞書を引いたとしても1時間はかからないはず!?

そしてもちろん一話完結ですので、フランス語を勉強している外国人にとっては、なかなか面白い教材かも?とも思いました。

ちなみに、こちら、短編文学が大好きで、1997年にZoetrope:All-Storyという短編文学専門の雑誌を創刊したという映画監督フランシス・フォード・コッポラにも気に入られ、サンフランシスコの彼のカフェCafe Zoetrope にも設置されているそうです。

皆さんも見かけたらポチッと押してみてください!

では、Bonne lecture !!!

Short EditionのHPはこちら。
http://short-edition.com/