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娼婦たちのと光と闇@オルセー美術館


新年明けましておめでとうございます。今年もパリの様々な情報をお届けしたいと思いますので、よろしくお願いいたします!今年も皆様にとって充実した素晴らしい一年になりますように!

さて、展覧会の情報が続きますが、終了間近ではありますが、お勧め展覧会をもう一つご紹介いたします。
9月末からオルセー美術館で開催されており、今月17日で終了する「Splendeurs et misères 〜Images de la prostitution 1850-1910」。街頭の華やかなポスターに目を惹かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?デュマの「椿姫」で垣間みた華麗な夜の社交界に興味があったので行ってきました!
Splendeursは「栄光、輝き、壮麗なもの」、そして Misèresは「悲惨、みじめさ」という意味ですが、享楽の街パリの夜を彩った娼婦たちの光と闇、輝きと悲惨さを紹介する本展覧会は、同じ女性としてなかなか興味深いものでした。

娼婦@オルセー

娼婦と一口に言っても、街頭やカフェなどで客引きをする無登録、又は登録済みの女たちから、売春宿に住み込みで働く女たち、そして、娼婦界のトップ、上流階級の愛人から邸宅を与えられ、貴族のような生活を送る高級娼婦まで様々です。まずはその法的規制の説明がありました。世界最古の職業として、また必要悪として人間社会が必要とする娼婦という職業は、風紀と衛生面の観点からも当時からきっちり管理されていたようですね。
「女」を資本に、いろんな意味で「身体一つ」で商売する娼婦たちは当時の画家、作家、詩人たちにも多大なインスピレーションを与えたようで、彼女たちを題材にした絵画、デッサン、写真、動画などが時代背景や当時の制度などの説明とともに多数展示されていて見応え十分。しかも、男性も女性も、老いも若きも皆、かなりじっくり観ているために、順番まちでなかなか先に進めない!こんなに人に溢れ、なかなか動けない展覧会は初めてで、時間があまりなかった私は途中、自分の番を待つのを断念して少し飛ばし、最後は駆け足でした。最後の方に高級娼婦の肖像画や、ピカソなどの作品があったので、個人的にはこちらをじっくり観たかったです。あまり時間のない方でも真ん中あたりの写真、動画は観ることをお勧めします。

他にも、マネやドゥガなど多くの画家の作品が展示されていますが、個人的にはロートレックが描いた舞台裏の素顔の娼婦たち、当時のスターとして君臨する高級娼婦の肖像画(今でいうポスターでしょうか?)、新しいメディアとして出始めたばかりの写真や動画などに写されるエロチックでユーモラスな売春宿での一時(こちらの小部屋は18歳以下は入場禁止)、そして、舞台裏の裏、性病に苦しむ彼女たちの資料写真などが印象に残りました。

女の自立、そして裏と表、そんなことを考えながら鑑賞した本展覧会。男性はどう観るでしょうか?
そんなことを、観賞後には大時計が美しい5階のカフェCampanaでパリの町並みを見ながら語ってみてもいいかもしれませんね。

娼婦@オルセー、カフェ

では、Bonne exposition !

展覧会名:Splendeurs et misères 〜Images de la prostitution 1850-1910
開催場所:Musée d’Orsey (HP:http://www.musee-orsay.fr/)
開催期間:2016年1月17日まで
休館日:月曜日
開館時間:9時半〜18時(木は21時45分まで)
料金:当日(一般)12€、割引料金は(※)9€、18 才未満の方は無料
(※18 才~25 才までの、フランスまたはEU 圏以外に在住の方、 16:30以降の入館者(木曜日を除く)または木曜日の 18:00 以降の入館者)