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ポンピドゥーセンターとフランシス・ベーコン展


だいぶ秋も深まりコートも活躍し始めたパリからこんにちは!

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秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋・・・といろいろありますが、暑すぎず寒すぎず、まだまだ街歩きが楽しいこの時期は、パリの街並みとアートを楽しもう!と久しぶりにポンピドゥーセンターに行ってきました。

××の展覧会に行きたい!というわけではなく、気分転換にちょっと展覧会にでも行こうかな?と思った時によく行くのがポンピドゥーセンター。頭を心地よく刺激してくれる現代アートとパリの美しい眺めが一度に楽しめるお気に入りの美術館です。特別展の会場がある最上階に向かうエスカレーターと通路から見下ろすパリの美しい街並みはいつ行っても気分を上げてくれ、この景色を見ただけで来て良かったと思えます。もちろん作品鑑賞が目的の時もありますが、開放的なあの空間に身を置くことが目的の一つでもあるのです。

今回は、まさしくポンピドゥーという空間が第一の目的で、そこで開催していたフランシス・ベーコン展をちらっと覗いてみることに。平日の昼間だったので空いているだろうと思っていたのですが、さすが20世紀の最も重要な画家の一人、会場は結構な賑わいでした。

ベーコンと言えば、あの、ぐねっと曲がった体や顔、不気味な、悪夢のような、一度目にすると忘れられない独特の世界観。好き嫌いが分かれそうですね。

本展覧会のタイトルは「Bacon en toutes lettres」、文字で見るベーコン?という意味でしょうか。ベーコンの作品と文学の関わりをテーマにしています。1971年〜1992年までの作品が、彼にインスピレーションを与えたとされる詩や文学、哲学の作品と関連付けて展示されています。
フランス映画ファンにはお馴染みのマチュー・アマルリックやイポリット・ジラルドなどの俳優陣によるインスピレーションの源となった詩や文学の朗読が流れる小部屋もありましたが、私はこちらはスルー。

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俳優も好きなので、朗読だけでなく何か映像があれば聞いていたかもしれませんが。
出口近くのベーコンのインタビュー映像は結構な人だかりだったので、少し見てみると・・・
「不気味な対象を選んでいるのではない。描く対象が生に飢えているからこそ死に対しての恐怖が強い。それが私の絵に出てくるのかもしれない。私は彼らをより現実的に描こうとしているだけだ。」なるほど、ベーコンの絵を見ていると、生と死の間、闇に吸い込まれる人間、いや、闇から出てくる人間か?人間なのか魂なのかわからない顔のない人物、不気味なのだけれど、なぜか生命力を感じる作品・・・。この言葉で納得できました。

ベーコンは、好き嫌いが分かれると思いますので、私のようにベーコン展をさらっと流した人は、そのまま帰らずに常設展を覗いてみてください。5階のCollection Moderneは、ミロやシャガール、カンジスキー、マティス、ブラック、ピカソなどの巨匠の作品が多数展示されていてかなり見応えがあります。この階にはパリを一望できるテラスもあり、作品鑑賞に疲れたらパリの街並みを見下ろしながらちょっと一休みも可能、いや、是非一休みください。最高のテラスですよ!
お時間がある方は4階の Collection Contemporaineへも。こちらは自由で楽しい作品が多数展示されていて、お子様連れの方も気軽に楽しめそうです。
子供向けのアトリエなどもよく開催されていて、楽しそうに学芸員の話を聞く子供たちを見かけます。
ベーコン展のチケットで5階、4階の常設展へも入場できます。
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ちなみに、ポンピドゥーセンターは現在改装中ですので、入り口は正面の広場ではなく、広場に向かって右手側、rue du Renard側となっていますのでご注意いください。

では、Bonne exposition !!!

Bacon en toutes lettres
開催期間:2019年9月11日〜2020年1月20日
開館時間:11時〜21時(木曜のみ23時まで)、火曜休館
最寄り駅:Hôtel de Ville (1・11番線)、Rambuteau (11番線)
料金:14€、18〜25歳 11€、17歳以下無料
本展覧会はオンラインで時間を指定して予約する必要があります。

ポンピドゥーセンター公式サイト

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