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Fantastique !!!


年末年始をパリで過ごされる予定の方は、いろいろ閉まっているのではないか?と気にされているかと思いますが、美術館はいつも通りの閉館日(週1日の定期閉館日と祝日)以外はオープンしています。ブティック等が閉まっている日曜日は美術館めぐりにあてられる方も多いかと思いますので、今回は年末年始にお勧めの展覧会を一つご紹介します。

いろんな顔を持つパリですが、壮麗なパリと言えばアレクサンドル3世橋〜グラン・パレ&プチ・パレ〜シャンゼリゼ通り界隈。通る度にうっとりしてしまうアレクサンドル3世橋は、パリで挙式をあげるカップルの結婚記念写真スポットでもあり、通る度に世界各国からの幸せそうなカップルを見かけます。そんなアレクサンドル3世橋を横目に、階段を上っていくだけでもテンションがあがるプチ・パレで開催中の「Fantastique !」展。

fantastique entree

Fantastique と言えば、口語では「素晴らしい!」の意味でも使われますが、本来は、「空想の、幻想的な、怪奇的な」などの意味を持ちます。そんなタイトルの展覧会の中身は、全ての意味を包括する“ファンタスティック!”な内容。

二部構成の本展覧会の第1部は、江戸末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳の作品約250点を展示。北斎や広重に比べると少しマイナーな浮世絵師ですが、色鮮やかで斬新、ダイナミックな構図、奇想天外なアイデアは世界で高い評価を受けています。そして、ユーモラスな表情で生き生きと描かれる妖怪や、歴史上の英雄、風刺画の動物たちは、今見ても古さを全く感じさせず、現代の漫画家やイラストレーターなど世界のアーティストに多大な影響を与えていると言われています。

fantastique jp

土曜日の午後、フランス人だけでなく世界各国の観光客たちで賑わう本展覧会。目を凝らして細部までじっくりと鑑賞したり、写真を撮ったり、メモを取ったり、デッサンしたりする人がたくさんいて、大好評のようです。第2部の西洋のファンタスティック展を目当てに来た私も大満足で、予想外にこちらに時間をかけてしまいました。
妖怪が題材になっている作品も多いですが、江戸時代の歌舞伎役者や風俗、歴史上の英雄、風刺画などもあるので、こちらは「素晴らしい!」の意味のファンタスティックでしょうか?

そして、第2部の方は、ゴヤやドラクロア、ルドンなどの怪奇的な作品を集めた、不気味で美しい世界で、「幻想的、怪奇的」な内容。白黒で描かれた(悪)夢と現実の狭間の世界、子供が見れば泣いてしまいそうな恐ろしいものもあれば、ユーモラスな悪魔、怪物たちもいてじっくり見ていくと「ファンタスティック」な世界にどっぷり浸れます。

fantastique fr

日本では妖怪と言っても、どこか憎めない愛らしい存在でもありますが、西洋では、悪魔、死神、メデューサなどは本当に恐ろしい存在のようで、かなりの迫力で背筋がぞっとします。
版画やリトグラフィーは、幻想的な世界を描くのに適しているのでしょうか?繊細な線が空想の世界を妙にリアルに表現しているように思えました。
ホラーやファンタジー映画が苦手な人は、二部はさらっと流すことをお勧めします(笑)

展覧会名:Fantastique !
開催場所:Petit Palais
開催期間:2016年1月17日まで
休館日:月曜日、1月1日
開館時間:10時〜18時(金は21時まで、入館は閉館の1時間前まで)
料金:当日(一般)10€、17歳以下無料
※チケットは、インターネットで、日時を指定して事前予約購入も可能ですので、列に並びたくない方は予約をお勧めします。(Petit PalaisのHPへ)

では、Bonne exposition & Bonnes fêtes de fin d’année !