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La nuit des musées


直訳して、「美術館の夜」。パリでは多くの美術館が週一で夜間営業していますが、こちらは文化庁が主催し、フランス全土、欧州全土にまで広がっている年に一度の大規模な文化イベント。欧州全土で3000以上、フランスだけでも約1300もの美術館が参加しているそうです。夕方18時くらいから参加美術館がナイター営業を始め、このイベント時間帯はなんと入場無料!さすが文化の国の名に恥じない、太っ腹具合です。

学芸員の説明つきのナイター営業だけの美術館もありますが、どこの美術館も結構趣向を凝らして頑張っています。

今回はオルセーでのダンスパフォーマンスを鑑賞しました。
入ってすぐの彫刻が並ぶホールの真ん中でのパフォーマンス。ダンサー二人がかなりスローな動きでダンスというよりかは、周囲の彫刻と一体化して、ポーズを決め、彫刻が魂を吹き込まれてゆっくり動き出すみたいな感じで、ゆっくりゆっくりとポーズを変えていきます。
音楽は少し後ろで、中央アジア系の民族楽器がミステリアスな音色を控えめに奏でていました。

ルーブルでは美術修復センターの特別公開、オランジュリーではジャズコンサート、他にもユネスコの美術コレクション特別展示など盛りだくさんのイベントだったようです。

この時期にパリに来られる方は、昼間ゆっくりめで体力温存し、年に一度の夜の文化イベントを満喫されてはいかがでしょうか。
夜の美術館、イベント時は混み合いますが、窓の外に見える濃紺の空がなんとも素敵で、昼間とは違った顔を見せてくれます。
美術館、博物館は、人類の文化遺産を保管展示をする箱という役割だけでなく、これらを元に、過去と未来を繋ぐ知的発信スペースだと感じさせてくれます。

一部の愛好家が集まる閉鎖的な場所ではなく、無料イベントを通して、誰もが好奇心に任せて気軽に楽しみ、共有できる場所でありたいという主催者側の願いとスタンスが感じられるのもパリならでは。

さあ、夏が近づくにつれ、野外の音楽イベントやアートイベントが増えてきます。長いパリの夜が楽しめるのはこれからですよ!