コンシェルジュ・サービス

〜韓国&フレンチ? Pierre Sang〜


パリに長年住んでいても、やっぱりアジアンが落ち着く〜ということで、あまりフレンチを食べないのですが(フレンチネタが少なくてすみません・・・)、友人に気になるお店があるから付き合って!
と誘われたので行ってきました、menu aveugle(目隠しメニュー=サプライズメニュー)が売りの「Pierre Sang」。

韓国にルーツを持つシェフが開いた人気レストランの一つだそうです。

pierre sang - 3

メニューは何が出てくるかわからないサプライズメニューのみで、2皿(20ユーロ)、3皿(25ユーロ)、5皿(35ユーロ)のいずれかを選びます。

私たちは前菜、メイン、デザートの3皿のコースを注文。

5皿ではアミューズブーシュもついてくるようで、お値段も普通のビストロの3皿コースと同じくらい。
ちょっと心が揺れたもののさすがにお昼から5皿は、と思い断念しました。

私たちは昼からアルコールは飲まない派なので水にしましたが、ワインなどのドリンクもお料理にあうものを選んでくれるそうで、隣の人たちは「何の料理が出てくるかわからないからもうお任せするしかないわよね!」と。
確かに。お魚なのか肉なのかすらもわからないので自分で選びようがないですね(笑)

さて、何が出てくるか?とワクワクしていると、出てきたのはこちら!Gambas(ガンバス=大型のエビ)のポワレ、ジャガイモのマスタード和え、hareng(アロン=ニシン)のÉmulsion(エミュルション=乳化させたという意味で料理業界では、出来上がったソースを泡立てたものだそう)。

pierre sang - 1

素材は食べ終わった後、お皿を下げに来たサービスの方が、「なんだったかわかる?」と聞いてきて、答え、間違っていたら教えてくれるというシステムです。

エビとジャガイモは言わずもがな、エミュルションのニシンはわかりませんでした。

それぞれを少しずつ一緒に口に含んで、ただ美味しい!とパクパク。
確かに、ニシンのマリネとジャガイモは、フランスの定番前菜の一つ。あいますよね。

プリプリのエビとジャガイモ、それぞれ食べても美味しいし、まろやかなエミュルションをちょっとつけて食べてもよし。
少しずつ組み合わせを変えて最後まで美味しくいただきました!

お次は、こちら。

pierre sang - 2

牛肉とベトラーブのソース(色でわかりますね)、茶色いのは味見をしてすぐにコチュジャンだということはわかりました。

ベトラーブの甘さに胡麻油の香ばしさがプラスされ、ユーラアジアン(ヨーロッパとアジアの合いの子)なお味に。

まろやかなコチュジャンだなと思っていたら、味噌ジャンだそうで、味噌・コチュジャン・エシャロットとのこと。

日本の味噌を忘れていたなんてお恥ずかしい限り。

牛肉である事は分かってもどこかまではわからなかったお肉はbavette(バヴェット=日本語で言うところのハラミだそう)。
赤身肉の旨味をレアで存分に堪能しました。

私は焼き加減は通常à point(アポワン=ミディアム)でお願いするのですが、こちらでは焼き加減は聞かれず問答無用でSaignant!(セニョン=レア)。

サプライズメニューなので何が出てくるかは見てのお楽しみなので聞きようがないから仕方がない。
とは言いつつも、周囲を見渡すとメニューは一つしかないので次に出てくるものは一番乗りでない限りちゃんとわかります(笑)。

というわけで、どうしても焼き加減が気になる方は、事前にお願いしてもいいかもしれませんね。
サプライズメニューと書きましたが、事前にアレルギーや嫌いなものがないかは聞いてくれるので、ダメなものがあれば正直に伝えましょう。

さて、確かに赤身はレアが一番!
そしてこちらのバヴェット、レアすぎず、焼き加減は完璧で(たまにミディアム頼んでもレアだったり、レア頼んでもミディアムだったり、と結構あてにならなかったりもするのでご用心を!)
とっても柔らかくジューシー。

ベトラーブの香ばしい甘さと味噌ジャンのピリ辛。
バヴェット自体はこれぞフランスのステーキ!という感じなのですが、味噌ジャンと胡麻油のおかげでアジアンテイストも加わり、和風(韓国風か?)ステーキと、洋風ステーキを一度に楽しめるという心憎い一品でした。

ステーキにガーリック醤油とかは家でもたまにしますが、味噌(ジャン)は初めて。
ちょっと真似してみたくなりました。

メインの素材当てクイズは、アジア人の面目を保ちコチュジャンは正解!
フランス人だと、ちょっと難しいかもしれませんね?

肉の部位は、あまり肉食ではない私は当てようともせず説明を待って、そうかバヴェットか〜程度。
ビストロでの定番なのでそれなりに食べているはずなのだけれど。

そしてお待ちかねのデザート。
こちらはあまり写真映えがしなかったので撮らなかったのですが、イチゴ&バジルの風味を効かせた生クリーム&クランブル。
シンプル、さっぱりでお口なおしに最適!

これで25ユーロなんてお得すぎ!と大感動でしたが、それぞれ一皿だけなので、素材の仕入れや仕込みに無駄がないのでこの値段で提供できるのだろうな〜と友人と二人で納得しました。

普通のレストランだと、自分の好きなものを選んでしまいがちですが、こちらは、問答無用のシェフのおすすめメニューのみ。

ステーキなんて年に1〜2回頼むかどうかくらいの私ですが、フランスならではの赤身ステーキの美味しさを改めて実感できることができて大満足でした。

好き嫌いが多い方には難しいかもしれませんが、このお値段にこのクオリティとオリジナリティ!
オススメです!
また、この界隈に来ることがあれば、是非立ち寄りたいです。

では、Bon appétit !
Restaurant Pierre Sang in Oberkampf
住所:55, rue Oberkampf, 75011
営業時間:11時〜20時(月曜定休)
最寄りメトロ:MÉTRO : Goncourt, Oberkampf
https://www.pierresang.com/(サイトから予約)